2024 年 80 巻 16 号 論文ID: 23-16026
本研究では,様々なスケールに対応した河川濁度計測手法の開発を目的として,マルチスペクトルカメラと衛星データを用いた検討を行った.その結果,マルチスペクトルカメラを用いた観測と衛星データにより得られる水面反射率が概ね等しくなり,同じ濁度推定式を用いた濁度推定が可能であることを明らかにした.さらに,近赤外波長では現地に適用可能な濁度推定式を実験データから構築できる可能性を確認できたが,赤波長では水深の影響を受けるため,現地観測データが必要となることがわかった.