2024 年 80 巻 17 号 論文ID: 24-17246
本研究では,基盤が違う海藻・海草藻場及び魚礁ブロックへの生物蝟集効果を明らかにするため,設置型カメラによって確認された魚類と海水中の環境DNA及びRNAを比較することで検証を行った.山口県岩国市神東地先の人工海藻藻場,魚礁ブロック,海草藻場及び周辺の底泥域において,Sebastes inermisは他の魚種と比べて高い平均個体数であったが,2018年9月~2021年12月と比較すると1/10程度であった.Sebastes inermisのDNAコピー数と出現頻度は,人工岩礁性藻場と砂泥域では正の相関があったが,RNAコピー数とは相関が確認できなかった.魚類の出現密度が低く,往復流海域での生物量は,環境DNAや環境RNAで評価することは難しかった.