人間と生活環境
Online ISSN : 2433-2836
Print ISSN : 1340-7694
ISSN-L : 1340-7694
心理評価と体圧分布を用いたクッション材の座り心地評価に関する指標化の試み
滝本 成人堀越 哲美弓立 順子宮本 征一
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 20 巻 2 号 p. 129-136

詳細
抄録

 本研究は、硬さと組み合わせの異なるウレタンフォーム複層クッション材を18種類用いて、心理評価実験と体圧分布測定を行い、クッション材の座り心地評価の新たな指標化を試みた。心理評価実験ではSD法を用いて、健康な男女16名の被験者に11項目の心理評価を依頼した。体圧分布測定は20mmHg毎に設定し、それぞれのクッション材の全体面積・最大圧力・平均圧力を測定した。これまで一義的にしか捉えてなかった体圧分布測定を、クッション材の各帯域面積を考慮して求めることができた。体圧分布と7種類の主観的な評価の間で強い相関が見いだされた。心理評価実験と体圧分布測定の結果から、重回帰分析により,全体面積・最大圧力・平均圧力・各帯域面積を説明変数とした座り心地予測のための、重回帰式を導出した。

著者関連情報
© 2013 人間-生活環境系学会
前の記事 次の記事
feedback
Top