土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海岸工学)論文
グリーンレーザースキャナ搭載UAVによる海藻藻場の計測手法の検討
吉田 光寿渡辺 謙太源平 慶伴野 雅之棚谷 灯子茂木 博匡桑江 朝比呂
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2024 年 80 巻 17 号 論文ID: 24-17288

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抄録

 海藻藻場によるCO2吸収量の算定には海藻の現存量が重要な尺度であり,現存量を高精度,広範囲かつ十分なデータ密度で計測できる手法の開発が必要である.従来の潜水調査は高精度だが調査範囲が狭く,航空写真は,詞査範囲は広いが藻場の詳細情報が得られない.そこで,本研究では高精度,高密度かつ広範囲な調査手法の確立を目指し,グリーンレーザースキャナを搭載したUAVによるガラモ場調査を実施した.点群データにノイズ処理やラベル付けを行い,実測した植生高さ,湿重量と比較した結果,植生高さ(実測値0.0-3.7m, 解析値0.0-4.0m, R2=0.97) を高精度かつ広範囲に推定できた.また,点群から推定した植生空間体積と湿重量は正の相関があり(P < 0.01), バイオマス算出が行える可能性が示唆された.

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© 2024 土木学会
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