2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20007
高速道路のSA・PAにおける大型車駐車場が,夜間時間帯を中心に混雑している.トラックドライバーの確実な休憩・休息機会の確保や,荷卸しのための待機などを理由に,長時間駐車が多くなり,高速道路のSA・PAに求められる機能が変化してきた.特に,高速道路を短距離しか利用しないにもかかわらず,長時間駐車するトラックが一定数存在している.これまで高速道路会社では,駐車マス拡充といった供給側の対策を中心に進めてきたが,求められる機能の変化に対応するためには,需要を料金によりコントロールことも重要と考えられる.本研究では,高速道路料金を高速道路空間占有料と捉えたSA・PA駐車場の有料化を提案する.そして,高速道路利用距離と駐車時間の関係に応じた駐車料金を設定し,その影響と導入効果について推計した.