2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20063
本研究の目的は,自動ブレーキなどの運転支援システムの利用経験が,今後実用化が期待される完全自動運転などの高度自動運転システムの利用/購入意向に与える影響を明らかにすることである.Web アンケート調査により収集したデータに対して,χ2 検定と残差分析を適用した結果,運転支援システムへの信頼はそれらのシステムの搭載がある,もしくは,利用経験がある方が高くなる傾向にあることを明らかにした.さらに,運転支援システムの利用経験の有無によらず,それぞれの運転支援システムに対する信頼度が高い方が高度自動運転システムの利用/購入意向が高くなる傾向にあることを明らかにした.