2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20077
本研究では,地方鉄道路線に関して,日本,英国,仏国の3か国を対象とし,各国で実施された国鉄改革の前後(1980年と2000年),および現在(2019年)の3時点間において,運行本数とその経年変化を比較分析した.その結果,日本において,運行本数は1980年から2000年にかけて増加したものの,2000年以降は減少しており,特に駅勢圏人口密度が小さい駅では,それ以上の駅に比べ減少率が大きいことを明らかにした.その一方で,英国と仏国においては,運行本数は継続的に増加しており,駅勢圏人口密度が小さい駅においても,2000年以降は増加していることを示した.