土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(土木計画学)論文
環境制約下の最適都市間旅客交通網における各交通モードの役割
元木 智奥村 誠
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2024 年 80 巻 20 号 論文ID: 24-20106

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抄録

世界では,人口の増加や経済発展が見込まれる国が少なくなく,将来の国内都市間旅客交通需要に見合う交通網を計画する必要性がある.国家からの継続的な資金投入に頼らずに運営できる経済的な持続可能性と,エネルギー使用や環境負荷が小さい環境的な持続可能性の確保も考えながら,費用や速度,適合する距離帯,環境負荷などが異なる複数の交通モードを,適切に組み合わせることが求められる.本研究では,二酸化炭素排出量の制約を変化させつつ,需要・運賃内生型ネットワーク最適化モデルを計算することで,各制約下における交通モードの役割や適切な分担関係を得る方法を提案する.日本国内を模した仮想のネットワークでの計算により,排出量制約が厳しくなると1人当たり二酸化炭素排出量が大きいモードから順にシェアが小さくなることを確認した.

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