2024 年 80 巻 24 号 論文ID: 24-24014
大都市中心部での歩道を使った徒歩避難において,群集の流動形態や避難経路の環境条件の違う場合において,群集事故のリスクレベルをシミュレーションにより推定した.離散値であるリスクレベルを改良して連続値であるリスクレベルインデックスという新たな指標を提案することにより,異なる流動形態と環境条件における群集のリスクレベルを比較することができた.対向流と交差流そして交錯流は一方向流に比べて,リスクレベルインデックスが低い状況でも,突然の滞留により群集の通行が停止する危険な状態が発生することがわかった.