2024 年 80 巻 3 号 論文ID: 22-00269
コンクリート工事における生産性向上の手段として高流動コンクリートの適用が考えられるが,石灰石微粉末や増粘剤といった使用材料の種類が増えることからコストや製造の繁雑さが課題となり,一般的なRC構造物にはほとんど適用されていないのが実状である.これらの課題に対し,筆者らは,安価でかつ汎用性の高い締固め不要コンクリートの開発を進めている.本稿では,この締固め不要コンクリートに関し,モルタル中に含まれる0.6mm以下の粒子の容積割合と単位粗骨材絶対容積が,充塡性をはじめとするフレッシュコンクリートの性状に与える影響について明らかにした.