2025 年 81 巻 13 号 論文ID: 24-13551
兵庫県南部地震以降,積層ゴム支承が多く採用されてきたが,東北地方太平洋沖地震や熊本地震,令和6年能登半島地震ではその破断が報告されている.著者らは非破壊試験法の一つであるAE法を用いてゴム支承の損傷評価に取り組んできた.既往では供用中のゴム支承に対して交通荷重で加振し,AE計測を実施したが,交通振動が期待できない場合に適用できない課題があった.そこでファンクションジェネレータで生成した波形をゴム支承に励起しAE計測した波形に着目した検討を行った.本研究では,室内実験で模擬欠陥を設置したゴム支承を対象に実験を行い,FFTで検出されたAE波形の周波数特性を確認した.室内実験の結果と令和6年能登半島地震で被災したゴム支承の現地計測結果を比較し,フーリエスペクトルの周波数成分に相関があることがわかった.