2025 年 81 巻 15 号 論文ID: 24-15003
Mindlin–Reissner板の動的問題に陽解法を適用する場合,その数値安定性は面外せん断変形に起因する最小固有周期で決定される.本研究では,面外せん断応力を独立変数とする混合型有限要素法を採用し,拘束条件付き問題に対する時間積分法を拡張して得られた分離型時間積分を適用する.これにより,支配的な変形である曲げ変形について陽解法,面外せん断変形について陰解法となる手法を提案し,時間刻みの制約を緩和する.また数値実験により評価し,従来の時間積分法に対して,提案手法が時間刻みおよび計算精度の観点で優れた数値特性を持つことを示した.