2025 年 81 巻 15 号 論文ID: 24-15033
建築学会基礎構造設計指針では,直接基礎の極限鉛直支持力の算定式が提案されている.特に,砂地盤における寸法効果は高拘束圧によるせん断抵抗角の減少や進行性破壊による影響と考えられている.一般的に均質で一様な地盤は少なく砂・粘土などの多層地盤であることが多い.既往の研究では強度が異なる二層粘土層の検討はされているが,寸法効果を考慮した粘土層,砂層の互層地盤についてはまだ検討されていない.そこで本研究では砂・粘土の二層地盤に対して剛塑性有限要素解析を用いて検討を行った.寸法効果は土の構成モデルとして高次関数を用いる.上部砂層,下部粘土層,さらに上部粘土層,下部砂層のそれぞれに対して簡易式を示し,簡易式の適用性について検討した.