土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(水工学)論文
河川流・氾濫流一体解析に基づく令和2年7月豪雨による球磨川狭隘区間の建物被害特性の解明
下村 玲佳窪田 利久柏田 仁久田 嘉章片野 彩歌田中 衛二瓶 泰雄
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2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16019

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抄録

 令和2年7月豪雨に発生した大雨によって多くの家屋が被害を受けた.本研究は被害があった球磨川中流域の狭隘区間に焦点を当てる.この区間は狭い谷底であり高速流となるため,このような地域で建物被害発生条件を明らかにすることが非常に重要である.河川狭隘区間で建物被害を引き起こす流れの三次元水理特性を調査するために,建物一棟一棟ごとの流体力のサブグリッドモデルを備えたHy2-3Dモデルを用いた数値解析を行った.その結果,この区間から流された建物のほとんどは流速と浸水深が耐震基準を超えた.一方でいくつかの流失建物は流速と浸水深が耐震基準を下回り,建物の耐力がモデル家屋よりも低かったことから,水理学的および建築構造要因の両方に着目する必要性が示唆された.

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