土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(水工学)論文
高松市東部の河川・海岸・海域におけるマイクロプラスチックとマクロ漂流ごみの実態調査
真嵜 寛太石塚 正秀齋藤 祥吾上村 忍西岡 彩美中國 正寿一見 和彦多田 邦尚
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2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16087

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抄録

 河川・海岸におけるマイクロプラスチックと海岸・海域におけるマクロプラスチック漂流ごみを対象として,直接採取により,それらの特徴や流出量を調べた.その結果,マイクロプラスチックでは,河川・海岸ともにPEやPPが多くみられた.また,2次粒子のMPsの粒径から元の製品の同定は難しいことが確認された.マクロ漂流ごみでは,大分類のうちプラスチックが最も多く,その内訳では袋類や破片やたばこの吸い殻が多い結果となった.また,風や波が強いと潮目が生じず,ごみの回収量もやや減少することが確認された.さらに,不法投棄や不適切な処分をされて流入したごみは,比較的短期間に海域部へと移動することが賞味期限の結果から示された.

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