2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16087
河川・海岸におけるマイクロプラスチックと海岸・海域におけるマクロプラスチック漂流ごみを対象として,直接採取により,それらの特徴や流出量を調べた.その結果,マイクロプラスチックでは,河川・海岸ともにPEやPPが多くみられた.また,2次粒子のMPsの粒径から元の製品の同定は難しいことが確認された.マクロ漂流ごみでは,大分類のうちプラスチックが最も多く,その内訳では袋類や破片やたばこの吸い殻が多い結果となった.また,風や波が強いと潮目が生じず,ごみの回収量もやや減少することが確認された.さらに,不法投棄や不適切な処分をされて流入したごみは,比較的短期間に海域部へと移動することが賞味期限の結果から示された.