2025 年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16140
本研究では砂のセルフライニングの起きやすい三角柱粗度の間隔を明らかにすることを目的とし,水路実験を通じて三角柱粗度の流れ構造,粗度背後の砂の堆積量について考察した.粗度間隔,水路勾配を系統的に変化させた9通りの流れ場を対象に砂の投入実験を実施し,画像計測から粗度背後での砂による表面被覆率の変化について調べた.セルフライニングが成功する粗度間隔,水路勾配を明らかにした.また砂堆積前と堆積後の流れのPIV計測を行った.跳水発生時に水深が下がっている領域では大規模な下降流が起きていることがわかった.フルード数が大きいケース(セルフライニング失敗時)にはsweepで砂が巻き上がっていることが明らかとなった.