抄録
本研究では,中性子ラジオグラフィによって,セメント硬化体内部の含有水分分布を定量的に評価するための基礎データとなる,透過中性子の吸収・散乱後における中性子強度と含有水量の関係を把握することを目的に,各種水セメント比および含有水量を変化させたセメント硬化体を用いた実験を行った.
その結果,各種水セメント比における単位面積当たりの含有水量と中性子強度の関係から中性子の質量減衰係数を求め,セメント硬化体内部の含有水量の推定の可能性を示した.さらに,コンピュータ・トモグラフィ(CT)法による2次元画像を再構築した結果,定性的に含有水量および含有水分分布を評価することができた.