土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
ホタテ貝殻を細骨材として用いたコンクリートの実用化に向けた研究
山内 匡清宮 理横田 季彦
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2012 年 68 巻 4 号 p. 300-315

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抄録

 本研究は,ホタテ質量の約50%を占めている貝殻の大量にリサイクルできる方法としての確立を目指し,機械的に破砕したホタテ貝殻(シェルサンド)をコンクリート用細骨材として活用することを目的に実施した.ホタテ貝殻を細骨材として適用可能な性状まで破砕することは通常難しいため,回転式破砕機を採り上げ,その破砕性能について検討を行った.そして,シェルサンドをJIS規格を満足する細骨材として活用したシェルコンクリートについて,基本性質を把握するための各種室内試験や,実用化に向けた問題点の検証を目的とした実証試験を実施し,その一連の研究成果から,シェルコンクリートの基本性質は普通コンクリートと同程度であり,また実用化についても普通コンクリート以上の配慮事項はみられないことを確認した.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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