抄録
本研究は,ハイブリッド繊維補強高強度コンクリート(HFRHSC)の曲げ強度および破壊エネルギーを高温下(熱間)および残存下(冷間)で検討したものである.その結果,曲げ強度については繊維補強の有無に関わらず,熱間が冷間を下回ることが明らかとなり,さらに破壊靭性については特にHFRHSCにおいて熱間が冷間を下回ることが確認された.これらの原因は,加熱時における骨材界面のゆるみが熱間での曲げに対して大きく影響するためであり,破壊靭性低下の主要因は鋼繊維とペーストとの付着力低下によるものと考えられる.また,ハイブリッド繊維補強は高温における曲げ強度の維持,および破壊靭性の確保に有効であることが確認された.加えて,高温でのコンクリートの曲げ破壊挙動の評価に関しては冷間よりも熱間環境下で実施すべきことが明らかとなった.