土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
セメント系材料により生成される水和物の相組成とASR膨張抑制効果の関係
川端 雄一郎山田 一夫松下 博通
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2013 年 69 巻 4 号 p. 402-420

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抄録
 アルカリシリカ反応(ASR)を最も効果的に抑制するのは鉱物質混和材(SCM)であり,空隙水のpHの低下がその理由と推定されるが,直接的に証明されていない.SCMをセメントの一部と置換する機構をセメントの水和反応解析を基に推定した相組成と空隙水の溶解平衡関係から検討するとともに,モルタルの膨張量試験との比較から,ASR抑制効果との関係について考察した.これらの結果から,セメントの一部をSCMにより置換したモルタルのASR抑制機構は低Ca/Siモル比のC-S-Hのアルカリ固定に伴う空隙水のOH-濃度低減という説が最も合理的と考えられた.これらの結果を基にSCM置換率とOH-濃度の関係を整理し,高反応性の骨材に対してはより厳しい抑制対策が必要であることを考察した.
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© 2013 公益社団法人 土木学会
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