抄録
本研究では,若材齢(材齢3日)で曲げひび割れが生じたRC梁の収縮特性を考慮した時間依存変形機構の解明のため,使用する粗骨材(砂岩,石灰岩)を変えた持続曲げ載荷試験を行い,数値シミュレーションを活用して変形機構を分析した.若材齢で曲げひび割れが発生した場合,圧縮部コンクリートの乾燥クリープによる変形が,引張鉄筋応力度の著しい増加に寄与することが分かった.分散ひび割れモデルによる数値シミュレーション結果を活用した合計ひび割れ幅の算出方法を提案し,実測値と比較してRC梁の変形機構を考察した.若材齢で載荷したRC梁引張部において,ひび割れ発生時にコンクリートは鉄筋に追随して変形し,若材齢であるために鉄筋周囲の内部ひび割れの発生が抑制され,ひび割れ間コンクリートの乾燥収縮が抑制されたと考察した.