抄録
日本海沿岸部で約35年間塩害環境下に曝され,鋼材腐食が生じたプレテンション桁を対象として載荷試験を行ったところ,橋桁によってPC鋼材の腐食状況が異なっていたために,破壊形式や耐荷性能も異なる結果となった.次に,有限要素解析により,載荷実験の再現解析を行った.その結果,PC鋼材の腐食状況を解析上で精緻に表現し,適切な材料モデルを適用することで,有限要素解析により耐荷性能を比較的精度良く推定可能であることが示された.一方,外観のひび割れ状況からPC鋼材の腐食状況を間接的に推定した場合には,評価の精度が落ちることが示された.