抄録
本論文は,道路橋の既設鉄筋コンクリート橋脚の新たな耐震補強工法として著者らが研究開発を行った連続繊維ロープ巻付け工法の実験的研究に関するものである.本工法は,ロープ状連続繊維補強材を橋脚基部から所定の間隔で連続して螺旋状に巻付けるものである.本工法の耐震補強効果を明らかにするため,鉄筋比,断面寸法,ロープの巻付け間隔,ロープの材質,補強の方法(ロープ巻付け,ポリエチレンネット巻付け)を変化させた合計19体の試験体の繰り返し回数3回の正負交番載荷実験を行った.その結果,本工法により,鉄筋コンクリート橋脚の変形性能を改善できることを確認し,それは曲げせん断耐力比,断面寸法,ロープ巻付け間隔,ロープ材質,補強の方法によって変化することを示した.