土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
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和文論文
鉄筋間隙を通過するコンクリートにおける締固めエネルギーに基づいた締固め性に関する研究
梁 俊丸屋 剛坂本 淳井櫻 潤示
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2019 年 75 巻 2 号 p. 142-156

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抄録

 施工者は,コンクリートの締固めが考慮されている配筋を行った設計の策定,コンクリートの締固めを考慮したスランプの指定を設計者に望んでいるが,既存の技術では,鉄筋の直径とその間隔までコンクリートの締固めを考慮して決めることは難しい.したがって,施工者は,決められた配筋条件と指定されたコンクリートのスランプを前提として,適切な締固め方法により,十分な充塡を確保するコンクリートの締固め計画を立てなければならないが,締固めの定量的な評価は難しいため,適切な施工計画を立てることが困難である.本論文では,コンクリートの鉄筋間隙通過に必要なエネルギーを定量的に評価するために新たに開発された評価装置と,その装置による鉄筋間隙を通過するコンクリートの締固め性の評価方法を提案した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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