2020 年 76 巻 4 号 p. 360-373
本研究の目的は,面内拘束圧を受けるRC版の押抜きせん断載荷試験と非線形有限要素解析を介して,面内拘束圧がRC版の押抜きせん断耐力に及ぼす影響を調べることにある.特に面内拘束圧を受けるRC版の押抜きせん断破壊挙動を解析するためには,三軸圧縮応力下におけるコンクリートの応力-ひずみ関係を適切に表すことができる構成モデルの使用が不可欠である.その結果,面内拘束圧を受けるRC版の押抜きせん断耐力は,面内拘束圧を等価な換算鉄筋比として扱うことで,押抜きせん断破壊耐荷機構に基づく角錐シェルモデルから評価できることを示した.さらに本研究では,諸外国の設計基準における面内拘束圧の影響を考慮した押抜きせん断耐力の評価式についても検討している.