土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
Online ISSN : 2185-6567
ISSN-L : 2185-6567
木材工学特集号(論文)
27年供用された木橋部材の劣化評価
及川 大輔藤原 有沙後藤 文彦野田 龍石黒 駿
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2021 年 77 巻 5 号 p. I_45-I_54

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抄録

 わが国での近代木橋の歴史は1987年に第1号橋が架設されてから34年と欧米と比べ非常に浅く,架替えの適用もまだ少ないため,撤去した部材に対する部材強度のデータ蓄積はあまり行われていない.今後,土木材料として木質材料を利用していくためには,供用されていた木材の部材強度等のデータは非常に重要である.本研究では,2020年に架替えが行われた めおと橋の部材を回収し,静的・動的方法から各部材の剛性や強度を求めた. その結果,部材の剛性はアーチリブ,補剛桁など構造上主要な部材では10%程度の低減であり,アーチ部材・床桁ともに応力照査では許容応力内に収まっていた.アーチリブ端部など,腐朽の進んだ箇所の部材については測定していないが,それ以外の箇所については,27年経年した木材も一定程度の剛性と強度を有していることがわかった.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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