2022 年 78 巻 3 号 p. 197-209
地震によって鉄道橋りょうの支承部を構成するストッパー埋込み部が多数損傷し,復旧が困難な場合があった.耐力を向上させるストッパー埋込み部の構造やその耐力を評価可能な算定式があれば,損傷を抑制でき,復旧が容易となる.本論では,桁端の鋼角ストッパー埋込み部を対象に,鉄筋の配置の変更によって耐力を向上させるため,鉄筋の配置に応じた破壊のメカニズムについて検討した.その結果,鉄筋の量を増やすことなく,鉄筋とストッパーの位置関係を変更することによって耐力を向上できる場合があり,その耐力を評価するには鉄筋とストッパーの位置関係や鉄筋の量,降伏強度,コンクリートの圧縮強度に応じて3つの破壊形態となることを考慮する必要があることおよびそれら各形態の破壊のメカニズムを明らかとした.