抄録
近年,産業副産物として排出されるスラグ細骨材の有効利用拡大が求められている.スラグ細骨材のさらなる有効利用拡大のためには,スラグ細骨材を大量混合したコンクリートを,品質改善を行わずとも要求性能を満たすことが可能な構造物に適用することが必要であると考えられる.本論は,品質改善を行わずにスラグ細骨材を大量混合したコンクリート(HVSAコンクリート)の港湾の無筋コンクリート構造物への適用性について検討したものである.その結果,ブリーディングが0.5cm3/cm2以下であれば,ブリーディングがHVSAコンクリートの力学特性に及ぼす影響は小さく,また長期耐久性も普通コンクリートと同等であることが確認された。これらの結果から,ブリーディングが0.5cm3/cm2以下であれば,HVSAコンクリートを港湾の無筋コンクリート構造物に適用可能であると考えられた.