抄録
ヘドロが堆積する汚濁した海域において, 石炭灰造粒物の海底被覆による海域環境の改善効果を検証する現地実験を行なった. 実験場所は, 広島湾の奥に位置する海田湾であり, 被覆層の厚さを変えた3ケースの実験場所を施工した. 実験開始から約半間において, モニタリング調査を行い, その結果に基づき改善効果について評価した. 水質, 底質, 被覆層間隙部, 及び生物の調査より, 石炭灰造粒物が浮泥抑制効果があること, ヘドロの分解に寄与する可能性が高いこと, 硫化水素の解消などの水質改善によって生物生息に適した環境に変化したことなど, 海域環境の改善効果が認められた.