抄録
沖縄県石垣島の名蔵川,宮良川および吹通川流域のマングローブ生息域の変化を1962から2007年の役10年感覚の航空写真をGIS解析により研究を行った.その解析結果より,名蔵川のラグーンでは排水路の建設後急激なマングローブ生息息の変化が見られた.しかしながら名蔵川と同程度の流域面積の宮良川流域のマングローブ生息域では変化は小規模であった.吹通川流域は自然状態のマングローブ林で構成されており,ここではほとんど変化が見られない.研究結果より,海岸付近のマググローブ生息息の前進は波浪の到達範囲の影の領域に限られることが判明した.