抄録
2011東北地方太平洋沖地震津波によって発生した災害ガレキと東京電力福島第一原子力発電所の事故によって拡散した放射性物質を含む廃棄物を処分するため,木質ガレキは破砕して港湾等のセメント工場で燃料に使用することを想定し,放射性廃棄物は港湾の海面処分場に処分することを想定し,その費用とCO2排出量を推計した.その結果,木質ガレキの処分ではセメント工場で燃料として使用することが,焼却処分するよりも費用もCO2排出量も少なかった.放射性廃棄物の処分は海面処分場が陸上処分場よりも費用もCO2排出量も少なかった.