抄録
地盤内圧入方式による人工干潟造成技術を実験的に検討した.実験室内で1/25スケールの模型実験を実施した結果,圧入管の先端付近を水供給装置と攪拌棒によって水平に攪乱すること,圧入パイプの地表面周辺に一定の重量を持つ隆起抑制板を設置することにより,水平方向により広範囲に圧入した粘土が広がり左右均等に圧入を行うことができることがわかった.この方法により圧入管を中心に直径50~80cmの範囲に粘土は圧入され,最大約14,000cm3(実スケール換算約220m3)の粘土の圧入が可能であった.1haの人工干潟において本工法を採用すると圧入管を14.0m間隔で正方形配置して合計約50箇所で圧入を行えば,1回の圧入で約220m3を圧入し,約1.4m程度嵩上げして約11,000m3の浚渫土を活用できる.