土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.28
スカムが発生する内港での底質環境の改善法の設計と施工
濱田 泰広田辺 弘雄清水 直樹吉岡 一郎三戸 勇吾齊藤 直日比野 忠史
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 68 巻 2 号 p. I_1151-I_1156

詳細
抄録
 福山内港で発生しているスカムの発生機構を解明し,石炭灰造粒物による底質改善技術を現地に適用するための設計法の提案を行った.底泥の有機物含有量は20%を超え,表層泥の含水比は1000%以上である.水面表層を漂うスカム(浮遊泥)が異臭を発するなど,他の海域では見られない現象が起こっている.本研究によりスカムは底泥に比較して多くの有機物を含有しており,密度が小さいことが確認された.石炭灰造粒物撒布時のめり込み量は,含水比だけでなく泥の流動特性にも依存していることが明らかとなり,泥の液性・塑性限界試験からめり込み量を推定する手法が提案された.
著者関連情報
© 2012 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top