土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.28
海上空港における液状化対策としての静的圧入締固め工法の数値解析手法
高橋 英紀大橋 照美藤井 照久金子 智之水野 匠
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2012 年 68 巻 2 号 p. I_444-I_449

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抄録

 東京国際空港は海上を埋め立てて造成された空港であり,地震時に空港内の多くの箇所で地盤が液状化する可能性が高く,液状化対策が急がれている.既設の滑走路等の空港施設直下の液状化対策としては静的圧入締固め工法(以下,CPG工法)が多く採用されている.改良範囲や改良率の設計においては,CPG工法を適用した地盤に対して動的数値解析を実施して地震後の地表面変位を求め,許容勾配に収まることを照査する必要がある.このため,動的数値解析においてCPG工法による改良効果を適切にモデル化することが重要である.本論文では,CPG工法の試験施工で得られた応力分布を再現できるモデル化手法を検討した.また,この手法で動的数値解析を実施し,その改良効果を調べると共に,改良率の違いが地表面変位に与える影響について検討した.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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