土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.28
液状化対策のための浮き型格子状固化処理工法の岸壁への適用性に関する検討
高橋 英紀森川 嘉之吉田 誠川崎 廣貴田口 博文丸山 憲治
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2012 年 68 巻 2 号 p. I_450-I_455

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抄録
 近年,液状化対策の地盤改良工法としてよく利用されるものに,格子状固化処理工法がある.この工法の経済性をより高めるため,固化体を液状化層下部の非液状化層に着底させずに,液状化層内に留める方法が提案されている.本研究では,この方法を液状化を生じる可能性がある岸壁背後地盤に適用し,その対策効果について実験的に検討を行った.その結果,岸壁や地盤の変位量,応答加速度特性,間隙水圧の上昇量の観点から,着底型の改良による液状化対策効果が最も大きいものの,浮き型の改良であっても,液状化対策効果が十分に見込まれることが確認された.
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© 2012 公益社団法人 土木学会
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