土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.28
大気-海洋-波浪結合モデルに基づく現在気候下の最大級台風による三河湾での高潮と高波の解明
村上 智一深尾 宏矩吉野 純安田 孝志
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2012 年 68 巻 2 号 p. I_846-I_851

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抄録

 本研究では,現在気候下の最大級台風による三河湾での高潮と高波の科学的実態解明を目的として,台風渦位ボーガスを組み込んだ大気-海洋-波浪結合モデルを用い,台風の進路と中心気圧が互いに従属関係にある200個の熱力学的最大級台風をさまざまなコースで三河湾に来襲させ,高潮や高波を予測した.
 その結果,三河湾の既往最大潮位偏差2.75mを上回る高潮が三河湾の広い範囲で発生し,特に湾西側奥の高浜および湾東側奥の前芝では,潮位偏差がそれぞれ4.0mおよび3.7mに達することがわかった.この高浜および前芝での高潮は,既往最大を1m近く上回るものであり,その超過継続時間もそれぞれ70分および80分となることから,三河湾の湾奥では大きな高潮災害が発生する危険性があると言える.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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