2013 年 69 巻 2 号 p. I_126-I_131
気柱振動型波力発電装置の効率化に関する検討を行った.数値計算により,空気室カーテンウォール周りの渦の発生状況と空気流のエネルギーを調べた.計算には,CADMAS-SURFをベースとしたプログラムを使用した.入射波エネルギーの一部は渦の生成の消費され,これにより空気流の発生が影響を受ける.空気室のノズルから発生する往復気流を一方向流に整流する装置について検討した.整流装置には,空気室内の水位変動に応じて開閉を制御する弁を設けた.弁の制御を適切に行うことにより,一方向流を発生させられることを確認した.