2013 年 69 巻 2 号 p. I_143-I_148
本研究では,液状化発生に及ぼす地震動波形の不規則性と継続時間の双方の影響を考慮した新たな液状化予測・判定法を構築した.そして,同手法の妥当性について,日本海中部地震,釧路沖地震,兵庫県南部地震,駿河湾地震および東北太平洋沖地震の過去の5つの被災事例を用いて検証し,新たな予測判定法によって液状化予測判定の精度が向上したことを明らかにした.今後は,同手法が,港湾・臨海部における液状化予測ならびに液状化対策の施策決定に幅広く活用されることが期待される.