2013 年 69 巻 2 号 p. I_628-I_633
新興国の旺盛な資源需要や市場拡大によって,コンテナ船やバルクキャリアの船型大型化が続いている.大型化は,輸送において大きなコストメリットをもたらす一方で,港湾施設の大型化対応が必要となり,航路等の水域施設は,多額の費用を要する浚渫を余儀なくされる.その航路計画に当たっては,新たに出現した大型船の運動性能をベースに,港湾毎に異なる航行環境を踏まえた合理的な算定手法が必要となる.本研究は,以上の状況を踏まえ,1万TEUクラスの超大型コンテナ船,30万DWTクラスのVLOC(鉱石専用船)及び10万DWTクラスのバルクキャリアに対応した航路計画を可能としたものである.