土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.29
日本沿岸における拘束長周期波の年間出現特性
仲井 圭二橋本 典明額田 恭史
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2013 年 69 巻 2 号 p. I_652-I_657

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抄録
 ナウファスの12地点を対象として,波浪の多方向性,弱非線形性及び不規則性を考慮して拘束長周期波を計算し,年間の出現特性を調べた.波高が高いときに拘束波高は大きくなるが,平常時の拘束波高は非常に小さく,長周期波はほぼ自由波であるということができる.拘束波高/長周期波高は,水深が浅いほど,そして日本海側では方向集中度が小さいほど大きいことが分かった.また,方向集中度を考慮した拘束波高の推定式から長周期波高の推定式を提案し,その妥当性を示した.
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© 2013 公益社団法人 土木学会
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