土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.29
3次元数値流体力学ツールOpenFOAMにおける自由表面解析手法の妥当性に関する検討
川崎 浩司松浦 翔坂谷 太基
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 2 号 p. I_748-I_753

詳細
抄録
 OpenFOAMはオープンソースの3次元数値流体力学ツールとして注目を集めている.しかし,海岸・海洋工学分野におけるOpenFOAMの妥当性・有用性については十分に吟味されていない.そこで,本研究では,同モデルを水柱崩壊問題と段波-構造物衝突問題に適用し,精度検証を行った.既往の実験結果との比較より,同モデルが高い再現性を有していることが確認された.加えて,OpenFOAMで用いられているVOF法に基づく自由表面解析手法の妥当性について検討した.その結果,自由表面が時空間的に大きく変化する水理現象では,界面の数値拡散抑制を目的としたパラメータであるcαが計算結果に大きな影響を与えることがわかり,cαの設定には十分な留意が必要であることを明示した.
著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top