2014 年 70 巻 2 号 p. I_912-I_917
東日本大震災では,地震動の継続時間が長かったことや,余震が連続して起こる等の事象によって,液状化被害が拡大したことが報告されている.本研究では,本震と余震の地震動の連成作用による砂質地盤の3つの液状化機構を実験的に解明し,過剰間隙水圧の伝播と消散を考慮した数値解析手法を構築すると共に,断続的な地震動及び時間経過に対する液状化対策地盤の安定性について詳しく検証し明らかにした.得られた知見は,地震動の連成作用下の砂質地盤の液状化リスクの評価・予測・対策に有効に寄与することが期待できる.