土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.31
天端張出部を設けたフレア型護岸の護岸隅角部における越波低減効果の検討
村上 啓介真木 大介陶山 亮哉柿木 浩成竹鼻 直人
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_55-I_60

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抄録

 護岸の補修・改良事業において一部区間をフレア型護岸に置き換える場合がある.施工箇所によっては改修区間のフレア型護岸法線が未改修区間の直立護岸法線と隅角部を形成し,隅角部での越波量の増大が懸念される.護岸隅角部での越波量の増大が懸念される場合には,一般的には必要個所を消波ブロック等で被覆する対策がとられるが,フレア型護岸前面を消波ブロック等で被覆すると円弧断面部での波返し運動が阻害され,護岸本来の越波低減機能の低下が懸念される.本研究では消波ブロック被覆工を用いないフレア型護岸隅角部の越波処理対策を検討することを目的に,天端張出工を設けたフレア型護岸断面を提案し,その越波低減機能を水理模型実験により評価した.また,越波低減機能の強化を目的に天端張出工に隔壁工を併用した対策工の効果を評価した.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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