抄録
船舶とのコンテナ荷役に供するコンテナクレーンは1995年兵庫県南部地震において多大な被害を受けたことから,免震クレーンの技術開発がなされ,耐震強化岸壁上に導入が進められている.一部の免震コンテナクレーンにおいては,実際の地震時挙動把握を目的としてクレーンでの強震観測が行われつつある.その結果,2011年東北地方太平洋沖地震においてコンテナクレーン及びその下部岸壁において強震観測データが取得され,それらの地震時挙動および振動特性が検討された.免震コンテナクレーンの耐震照査においては三次元有限要素法による動的解析が用いられることが多いが,そのモデル化,結果の信頼性について実際の地震時挙動により検証された例は無い.本研究では,免震機構のモデル化を考慮して,観測された地震時挙動を数値解析により再現することを試みた.