土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.31
人工干潟に埋め立てられた浚渫土砂構造の時間変化:MASWによる継続調査とその検証
渡部 要一佐々 真志金子 崇上野 一彦山田 耕一橋本 裕司
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_826-I_831

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抄録

 各地で試みられている人工干潟の造成事業では,航路・泊地の整備で発生した浚渫土砂が埋立材として有効活用されているが,ヘドロのような超軟弱な状態のまま干潟内部に閉じ込められた浚渫土砂の時間変化についての知見はきわめて少ない.本研究では,2008年に造成された徳山下松港人工干潟を対象として,造成直後から数年間にわたりMASWによる継続的な調査により物性の変化をモニタリングした結果を報告する.せん断波速度が25m/sしかないような超軟弱な地層においても,MASWは十分な精度でせん断波速度構造を把握できることをサイスミックコーンによる直接測定で検証した.時間の経過とともに緩やかに生じる強度増加は,圧密による含水比の減少(間隙比の減少)のみならず,シキソトロピーによる強度回復の影響が強く現れている.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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