土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.32
潮流発電装置を複数配置した流場影響評価に関する基礎的研究
渡邉 由香居駒 知樹増田 光一惠藤 浩朗
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_814-I_819

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抄録
 本研究は,ファンモデルとポーラスメディアを用いて潮流発電装置を簡易的に模擬し,流況について考察した.ポーラスメディアはブレードの回転影響を考慮することができないが,ファンモデルはブレード形状を詳細に定義せずにモデル化でき,さらに回転影響を考慮することができるため,周辺の流場解析に適していると考えられる.ただし,ファンモデルの場合,モデル通過後の流速が増加するためポーラスメディアによるエネルギー減衰を人工的に与えた.
 本手法を用いて複数のモデルを配置し,装置間の流況について考察したところ,モデル後方20Dで流入速度の98 %まで回復することが確認できた.さらに,流入方向に対して垂直に配置した場合には,装置間を1.5Dにすると流入速度と同じになることが確認できた.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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