土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.32
砂除去装置を用いたサンドリサイクル工法の検討-鳥取方式のサンドリサイクル工法-
安本 善征田代 誠士野口 仁志松原 雄平栗山 善昭黒岩 正光重松 英造
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 72 巻 2 号 p. I_928-I_933

詳細
抄録

 わが国で実施されているサンドリサイクル(養浜)は,重機や浚渫船で堆積した砂を掘削し,陸上運搬または海上運搬して侵食箇所に投入するという行為であり,毎年多くの予算を費やしている上,代替する効果的な対策がなかった.このことは鳥取県においても同様であり,さらに大型の重機や浚渫船が搬入できない泊地や岸壁沿いの砂浜などでは,土砂の撤去が困難であり,維持管理上の支障を来してきた.なお,このことに求められるサンドリサイクルの規模は1,000m3~3,000m3程度/yrである.
 本研究では,低コスト化や地球環境保全に配慮し,鳥取県の地域特性に適合した恒久的なサンドリサイクルシステムの導入を目的とし,簡易な装置(砂除去装置)による浚渫工法を開発し,その実用化に向けた試験工事を実施して含砂率の制御機能の確認ほか,有効性を検討した.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top