抄録
設計において,土は砂か粘土かいずれかに区分され,異なる方法により評価される.しかし,実際には中間土と呼ばれる土も存在し,その取り扱いに苦慮している現状にある.自然土中には粒径や性質が異なる土粒子が様々に混在しているため,土を砂か粘土に2分して取り扱うことが問題である.したがって前述の様々な種類の土が混在している混合土の統一的評価を行うことが望まれる.本研究は,設計において重要な要素のひとつである剛性に着目し,自然粘土と珪砂を様々な割合で混合し,所定のエネルギーで突固める方法により,砂分が構造骨格を作る状態の供試体を作製し,BE試験を行い,砂・粘土混合土(粘土混じり砂)のせん断弾性係数と細粒分の評価を試みた.