2017 年 73 巻 2 号 p. I_576-I_581
縮率1/50の移動床模型実験によりL型突堤の機能を調べた.また,コスト縮減策として,縦堤上手側の被覆ブロックの数量を減らすこと,縦堤の接続提(沖側1函)の除去,縦堤の陸端部を既設堤防に連結せず波浪作用により地形変化が起こると想定される地点までとする等のコスト縮減策検討の基礎資料を収集した.実験結果より,接続堤の1函の除去が可能なことが分かった.また,高波浪が作用した場合でも既設堤防前面で縦堤の陸端部は露出せず,その対策も不要なことが分かった.