抄録
相模湾に面した七里ヶ浜の海浜変形原因について,空中写真の比較や汀線変化解析,Narrow Multi-Beam測量データにより調べた.この結果,七里ヶ浜の侵食は,稲村ケ崎を越える東向きの沿岸漂砂量と行合川などからの供給土砂量との不均衡に起因すると推定された.また,当海岸では最近国道134号線の改修工事が行われた際,後浜の土砂が前浜まで敷き均され,仮設道路を造るために土砂が投入された(海浜置砂)が,その一部が波によって削られ砂浜拡幅に役立った事実を現地踏査によって調べ,侵食対策として養浜が有効であることを明らかにした.